バルトリン備忘録

バルトリン腺炎発症から手術、術後に至るまでの経緯を書き綴り。

しこり

お風呂は腺炎が発生してるかの確認にちょうど良い
手も清潔だし、局部も触りやすいから

 

腺炎の感覚にが短くなってきたなと思い始めたころ
(1年~数年単位だったのが、数か月~半年位でなるようになってきてた)
いつも発症する左側がうっすら膨らんでいるような事に気が付く
でも痛みがないので、そのまま放置
半年ほどたった頃、左側の奥に小さめのしこりがある事に気が付く
(ラムネに入ってるビー玉位)
押すと動くので、痛みがないだけで分泌液が溜まっているようだけど、
押しても何しても減る様子は無し
ただ痛みがないため、やっぱり病院には行かずにそのまま放置
通勤で自転車も相変わらず使用していた。

 

後から考えれば、この頃に病院に行って何かしら対処しておけば、
手術なしで対処できたかもしれないし、緊急入院する羽目にもならなかったかなと思う。

ナプキンの話

私はこの病気になってから、ナプキンが手放せなくなった。
急に腫れた時のクッション用(腫れると下着がすれたり、歩くと痛い)
腫れた後に破裂した場合に下着が汚れないように
術後は穴があいてるので、分泌液を受け止めるために

だが、元々ナプキン派で症状が重い方だったため
ナプキンジプシーだった私は、
バルトリン腺炎に合うナプキンはどれか探し始めた。

で、色々試した結果
臭いが気になるなら、吸水ナプキンが一番だった
(私は分泌液というより、膿みたいのが出るため臭いが気になるタイプ)
クッション性も考えて、スリムタイプは使わない
生理用ナプキンより、アンモニア臭対策の吸水ナプキンのが良い
おりもの系は薄さが売りなので、論外
ただ私は放置した結果、左側に小さい袋が残ってしまっているため
トバっと出てしまう事があり、50~80CCを使用していますが
量が少ない場合は15CC程度の薄いので十分だと思う
(術後数年は私も薄いのを使用していた)

生理用でも臭いは抑えられるので、後は個人で使ってみてでいいと思う
(ただ吸水系のが肌触りいいものが多い)
一番はこまめに取り換える事
私はBBAだし、吸水系購入しても抵抗ないけど、若い子だとなかなか勇気いるよね
(20台は私も生理用使ってたし、婦人科行きにくかったわ…)

 

破裂

病院からクリニックに変更してから、数回お世話になった頃
また仕事中に炎症が耐えきれなくなった。
(朝、違和感があり予約するか悩んでいる内に
耐え切れなくなるのがよくああるパターン)

最近のクリニックはネット予約が主流になっていますが
当日の予約が出来なかったり、急な予約が難しい場合は
基本電話で対応となるので、その時もバルトリン腺炎の急な炎症な事を伝えて
どうにか対応して欲しい旨伝えて予約
あと1時間頑張ったら病院行けると思いつつ仕事をしていると
急に痛みというか、何か解放感的な感じがしてお手洗いに行く。

腫れがある場合は、いつもナプキンをつけて対応していたのだが
そちらに膿が大量に出ていることに気が付く
どうやらバルトリン腺炎として閉まっていた穴が開いたのか
膿が一気に出た模様。
局部の痛みも我慢できる程度だったので、再度連絡してクリニックをキャンセルした。
(自前でロキソニンを持っていたので、炎症抑える目的でロキソニンだけ1日飲んだ。)

そしてこの頃から、半年~1年位の間隔だったのが
段々頻発してくるようになってくるのであった。
※私は破裂したのはこの時だけだったのですが、
人によっては我慢すれば破裂する人もいるらしいです。
でも腫れてる間は痛いし、確実に壊れるわけではないので治療をお勧めします。
※破裂と言っていますが、単に塞がってた穴がなにかのきっかけで開くだけです。
本当に風船みたいに壊れる訳じゃないよ

病院変更

仕事が地元から都内に変更になったのと
通っていた病院が産婦人科だったため
初回が1日かかりになる事も多く
(妊娠されてる方の定期健診で基本混んでる)
会社近くで通えるクリニックを探すことにする。
※2回行くので夜遅くまでやっているクリニックだと
仕事終わりに行けて負担が少ない
(1回目:膿を吸引、2回目:吸引した膿の検査結果確認と患部の炎症確認)

実際手術直線まで、そちらのクリニックには3~4年お世話になった。
クリニックの方が女性医師が多いので、男性はちょっと…という人にもお勧め
ただ場所によっては事前に検査を受けてくれと指示がある場合もあるため
勤務先が変わった場合は、最寄りのクリニックの受け入れ態勢を調べておく事をお勧めします。

再発

初めての発症後、検査で特に問題のある菌もなく
痛み止めを数日飲んで、もらった抗生物質をすべて飲み切り
生活を特に変えるわけでもなく平和に過ごす事1年
ふと同じような個所に違和感があることに気付く
(そしてお小水すると痛い)
あーと思いつつ翌日初回でかかった病院へ行く
男の先生だったが、初期だったためか
局部に痛み止めをして、注射で膿を抜かれてあっさり終了
痛みは最初の麻酔のみ
(チクっとする程度の普通の麻酔、場所が場所なので麻酔効いてても違和感なし)
初回の痛みはなんだったの…?と別の意味で衝撃
(そしてこの麻酔するかどうかは先生によるので、痛いの苦手な人は事前に申告するといいかも。炎症酷くなければ麻酔なしでも激痛って事はないです。)

前回が色々聞けなかったので、色々聞く(初回時はそんな気力はなかった)
一部性病からなる人もいるけど、常在菌から発症する事がほとんどで特に対策はない
普通にお風呂入ってるなら、問題ないし
あえて言えば、あまりゴシゴシ洗うよりは優しく洗ってね
おかしいと思ったら、局部を摩擦するような行動は避けた方がいいかもとの事でした。

最後に自転車乗られてるとの事ですので、しばらく控えた方がいいかもねと言われ
…今日自転車で来たんですけど…あ、でも立ち漕ぎできたのでほぼ局部当ててませんよ!
と申告した際の先生の呆れた顔は忘れられません
顔で人の事バカに出来るんだなって思いましたよ
(紛失の保証は出来ないけど、置いてってもいいよとの事でその日は電車で帰りました。)
でも膿を抜いた後の痛み止め無しの電車での着席、10分以上の徒歩は苦痛なので
通院する病院は利便性の良いところをお勧めします。
(膿抜いた箇所が地味に痛い。鈍痛がもやーんと続く感じ)

はじめての処置

大きな病院にきたので、夜間受付は阿鼻叫喚
(お子さんが多数いたからだと思う)
でも当時はあまりうるさく感じなかった。
(何せもう座っているのも辛い、動かなくても適度に痛いのと激痛が続いてる感じ)

 

30分程度で順番がきて、はじめて婦人科の検査台に座る
服を脱ぐのも激痛の中行うので動きが鈍い
左側は痛みで感覚がおかしくなってる状態で、足を開くのも苦痛
検診もなく見ただけでこれじゃ痛かったでしょう?とカーテン越しに言われ女医さんだとわかる
そこではじめて「バルトリン腺炎」という病気である事
バルトリン腺が細菌感染をする事で炎症を起こしている事
感染は常在菌でもあり得る事、でも悪い菌が原因で起こる場合もあるので(性病とかね)
取った膿を細菌検査に回しますと伝えられる
(炎症起こして膿が溜まるのは、正しくはバルトリン腺膿瘍らしいけど)

 

そしてここからの治療が悪夢なのですが、まず炎症が酷すぎて麻酔がきかないので
そのまま注射針を刺して中の膿を吸い取ることを知らされる。
麻酔が効かないってなんじゃ?と思いつつ了承
で、針を刺したのですが炎症しすぎて触ると激痛な所に刺してるから
激痛+激痛で無限大な感じ。死ぬわ、痛くて痛い。
説明が難しいんだけど、激痛って感情をひたすら連続で投げつけられてる感じ。
(何度もやるとわかるけど、炎症が酷ければ痛みが倍増する)
しかも中の膿を出すために血液抜く時みたいにひっぱるのね、注射を。
その吸い取りで中の膿が動くのも激痛、その上膿を完全に吸い取るために
腫れてる部分をぐいぐい押すのも激痛。
もう息止まる、止めるじゃなくて、止まる。
女医さんも気にしてくれて、痛いよね、少し休んでからにする?とか
頑張ってとか色々声をかけて下さってて有難いんだけど
休んでもどうせまた激痛味わうならと、ノンストップでやってもらった。
多分治療的には10~15分程度だったと思うんだけど、
もう立ち上がれない位燃え尽きましたよ…炎症って怖い

 

この時はゴルフボール大の大きさになってて、結構な量を吸い出した。
そして炎症が惨かったため、抗生剤を点滴される事に
個人的には点滴が落ちてるの見てて30分位の感覚だったけど
1時間ほど点滴してたらしい

 

その後は痛み止め飲んで、快眠!!
菌も常在菌で問題はないとの事
ただ確実な予防法がないとのことで、再発の可能性がある事
今度は早めに受診してね!と笑顔で先生に言われたのであった。

 

※膿を抜いたら痛み止め&抗生物質の投薬になります。
 点滴は基本的にはありません、点滴したのは炎症が特に惨かった初回と術後のみ
 なのでやはり発症したら早めの受診をお勧めします。
(痛み止めは任意だけど、炎症あると座るの辛いので数日は飲んだ方が楽
 あと私は事務仕事の為その後は円座布団愛用することになった)

 

自治体ごとに救急相談があるかと思いますので、
 夜間診療の場合は事前に当日の最寄りの夜間対応を確認するのをお勧めします。

 また基本的に炎症起こしたら自分で対処はほぼ不可能ですので、
 速やかに婦人科の予約をして受診する事をお勧めします。
(クリニックで対応可能です。働いてる方は夕方からでも受診できる

 最寄りのクリニックを調べておくと安心だと思います。)

はじめての発症

はじめてバルトリン腺炎が発症したのは25歳くらいの時
最初はトイレで小をした時になにかヒリヒリするような感じがした。
被れたのかな?と思って市販の軟膏を購入し患部に塗ってみたが効果なし
翌日何かしこりのようなものがあるのに気が付く
当時はPCで調べてみるも怖い病気が色々並び、ビビる。
(お恥ずかしながら婦人科は赤ちゃんを産む人が行くものという認識だった)

 

数日過ごすが痛みはだんだん酷くなるし、痛み止めを飲んでもほぼ効かなくなる
病院などほぼ行かない生活をしていたため、病院に行く考えはなく
どうにかならないかなと悪あがきをしていた。
(週末に当時追っていたバンドのライブがあったので入院とかになったら困ると思っていた。後から考えればとっとと行けば問題なく参加できたのだけども)

 

2日間ライブが連続であったが2日目は激痛で布団から起き上がるのも苦痛で
結局行けずに痛み止めを飲んで過ごす。
翌日に解散を知らせるファンクラブの会報が届くが、正直そんなのどうでもよかった。
人は痛みや何かしらの感情が突き抜けると、他はどうでもよくなるんだなと学ぶ。
そしてその日の夜、痛みが限界に達して母親を呼んで局部を見てもらい
夜間診療のお世話になる事になる

 

余談だがこの時点で激痛で歩くのも足を引きずってやっと歩いてる状態
歩くと擦れるので激痛が常に続いている状態。
父が車を出してくれたのだが、急患入口から離れた場所に下ろされたので
理不尽なのは重々承知しているが、激痛の中歩かされたのは今でも根に持っている。