バルトリン備忘録

バルトリン腺炎発症から手術、術後に至るまでの経緯を書き綴り。

ブログについて

こちらのブログはバルトリン腺炎という病気の備忘録になります。

25歳頃に初めて発症し、その後いい加減な対応を経て42歳で緊急入院で手術までする羽目になりました。

その経緯をまとめているブログです。

バルトリン腺炎は死ぬ病気ではありませんが、常に爆弾を抱えているようなもので、女性の誰もがなる可能性がある病気です。

(しかも予防策がほぼない)

はじめてなった場合、手術になる場合、術後など色々体験した中で今の世の中ならネットに書き散らしておけば誰かの参考になるかもと思った次第です。

最終的には医者にかかるのが正しい病気ではありますので、気軽に婦人科に行って欲しいという思いとともに、どなたかの参考になれば幸いです。

緊急入院3

激痛と戦いながらも、電話可能な場所まで移動し会社と自宅に電話をする
会社には緊急入院する事、後からメールを送るので連絡はそちらにして欲しい事
(必要な場合はこちらから電話連絡する事)
本日どうしてもして欲しい仕事、今後1週間の間にやらなければいけない仕事関連の連絡
おおよその入院予定、病気に関してをお伝えし必要な書類の確認をした。
(病気に関しては上司が男性だったため、婦人科の病気と言ったら深くは聞かれませんでした。
また書類に関しては後から総務の方にメールで確認しましたが、退院後でも大丈夫だと思う)
母に病院行くのは伝えていたため、その件で緊急入院になった事と
タオル等必要なものをメールするので持ってきてほしい事を伝えた。


ナースステーションに戻り、電話が終わったことを伝えると
5分ほどで病室担当の看護師がきて、病室へ案内されて必要なものに関しての説明と
下のコンビニで必要なものが買える事、入院の書類について説明された。
室内着に関してはレンタルが出来るとの事だったので、迷わずレンタルをお願いした。
(1日/150円でしたが、病院によって1週間/円の場合も有、1日/1着が基本だと思います。)
翌日が手術になるため、後で看護師の方から説明があるが
事前の検査等が終わっているため、検査等はなしで早めのお風呂に入って貰った後に
手術準備として剃毛する事を伝えられた。
(剃毛だー!本当に剃るんだ!!と謎の感動をする私)

その後点滴用の管を入れることになったのだが、私の血管が細い為
看護師さんをたらいまわしにされる。
(トライもしくは血管を見る→もっとうまい看護師さんつれてきますね!のループを3回)


手術の説明はナースステーションでするため、必要なら車椅子を持ってくると提案していただくが、
歩きますと謎の維持を発揮し、足を引き釣りながら移動する
(局部の片側が炎症起こしていて激痛の為、普通に歩けない)
炎症をおこしている箇所を切開し、出来てしまった穴から道を作って
それを塞がらないようにして、分泌液を出す穴を作る事、
明日に関しては、麻酔医が研修で不在の為、局所麻酔での手術となる事
最初に点滴で麻酔を投与して、その後局部にも麻酔をうつことを説明されるが、
最初の点滴で意識なくなると思いますーと説明を受ける。
手術時間は1時間位との事で、家族がくる場合は病室横の歓談室でお待ちいただきますとの事
(長時間の手術の場合は、手術室近くの待合室で待つと思います。)
手術についての説明を受けたら、早めの風呂に入らせてもらった。

入院時の会社への対応について

会社を入院等で休む場合、必要な書類が異なると思いますので
事前に確認するか、緊急入院の場合は入院中に早めに確認しましょう
そして必要書類がわかったら、早めに看護師さんに依頼をすれば
退院時に書類を揃えて頂ける可能性があります。
(もしくは次回の通院時に揃えてもらえます)


私の場合は入院の予定がありましたが、土日含めての予定を組んでいたため。
数日休みを取る予定で、部内にしか連絡をしていませんでした。
そのため、入院するにあたり入院中もメールで総務と部内と連絡をとりあってました。
(総務は書類確認の為すぐに終わりましたが)
ですので、念のためどなたかのメールアドレスをご自分の携帯等に入れておくことをお勧めします。
他の方のメールアドレス等も教えていただけますから、会社との連絡がスムーズになります。
(私は数日動くのも激痛だったため、必要最低限の電話以外はメール対応をしていました。)

緊急入院 2

数時間待ちを覚悟していたが、1時間も待たずに呼ばれる。
ヘロヘロの状態で入室し、炎症が起こっているようでかなり痛みがある事
膿がまた溜まってしまっている事
膿を抜いてほしい事を伝える。


じゃあ見てみましょうと処置室へ
服を脱ぐのも激痛だがなんとか脱ぐ
(スカートのが脱ぐの楽です。下着は滅茶苦茶痛いけど。パンツ派は諦めよう。)
患部を触られ激痛に耐えていると
(これじゃ痛いでしょうと言われたが、わかっているなら触らないで欲しい)
医者がいなくなる気配、そして奥で別の先生を呼んでいる。
別の先生と一緒に患部を見られて、見てくれていた女医が説明すると
「あーこれは緊急入院だね」と呼ばれた先生が伝える
その後、明日のどこかに突っ込める時間ない?確認してーと続く声
???膿抜いてくれればいいですけど???
その後、処置もないまま部屋に戻され緊急入院になる事
必要なものはコンビニで売ってるので、揃えられるがどうするか確認されるので
とりあえず荷物は親に持ってきて貰う事、会社に連絡を入れたいと伝えると
電話の後に来てくれれば病室に案内すると伝えられ、緊急入院が決定した。

緊急入院

抗生物質をすべて飲み終え、痛み止めも必要なくなり
(注射針で局部に穴をあけるため、処置後数日は痛い)
いつも通りに生活をしていたら違和感に気付く
…痛くね?
そして数時間もたたず、あっという間に炎症再発で
痛みがどうしようもなくなる
でもあと2日後には病院に行くのだから、どうにか出来ないかと
その日は痛み止めを飲んでなんとか就寝
(正直膿抜いた後にすぐに再発した事ないので、パニック)
翌朝も朝から痛みはMAX、布団から起き上がるのも苦痛で
午前中を休むことにする。
(この時点ではまだ仕事に行こうとしてた。)
2時間程休んで、仕事行こうと思ったが起きたとたんに激痛で
これは無理だと病院に行って抜いてもらう方向に変更
駅までの道のりをタクシーに変え(普段は無謀にも自転車だった)
なんとか病院まで行く
(私は通院を考えて、会社と自宅の間あたりの病院だったけど、
あるなら地元のが楽だと思う、この時病院まで本当に辛かった。)


当日の受付ギリギリに何とか間に合い
明日予約が入っている事、バルトリン腺炎が再び腫れてしまい見て欲しい事を伝えた。
数時間の待ちを覚悟したが、とりあえず膿さえ抜いてもらえば痛みが減るので
1時間でも仕事いければいいかとその時は呑気に思っていた。
(座っていても痛いので、片足の下に手を入れて局所が当たらないように小細工してた。)

手術と予約

病院で受付をし、1時間ほど待つ
産婦人科が少ない地域だと初回は半日待ったりとかの場合も有)
紹介状があったため、内診前に手術前提の話で進んでいく
私が受けた手術の説明は2つ
・膿が溜まっている箇所に穴をあけて、強制的に排出する造袋術(ぞうたいじゅつ)
・(嚢胞(のうほう)が出来ている)左側のバルトリン自体を摘出する摘出術(てきしゅつじゅつ)
いきなりの摘出はないのか聞いたら
分泌液がなくなると、子宮にばい菌が入りやすくなるため
基本は造袋術で対応するとの事でした。
(穴が埋まりやすいとか、再発する場合は別)
まぁ片方取るだけなら、そこまで問題はないので、
もし取ることになってもそこまで心配はしなくても大丈夫との事。


手術自体は外来でも出来るが、局部に穴をあけるため
入院をお勧めするとの事だったので入院での手術にする。
局所麻酔か全身麻酔は入院時での検査で決める事と説明、入院の案内を渡される。
旅行に行く予定がある事を説明すると、分泌液の成分を調べるのと
かなり大きいみたいだから、量を減らしましょうと内診へ
こんなに大きいと生活しにくくなかった?と言われつつ注射針で膿を抜かれる
久しぶりに遺物の感覚がなくなり、快適になる。
1ヶ月後には手術予定なので、そのままレントゲン等入院に必要な検査もすませ、
検査結果等を聞くために次週に予約、その際に再度入院の流れ等説明しますねと
その日は何も問題なく、午後は普通に出社した。
(痛み止めと抗生物質は処方されています。)


この分泌液を抜いたことが、緊急入院へのカウントダウンとなる。

処置と手術の色々

バルトリン腺炎の処理、手術方法についての簡単な説明
(一部になります。私がやったのは処置が穿刺術、手術は造袋術です。
クリニック、病院によってレーザーでも治療方法が異なる場合があるので、調べてから行ってね)

 

処理
・穿刺術(針による穿刺)
針を刺して溜まった粘液や膿を吸い取る処置、膿は念のため検査をするため
翌週等に再度の通院が必要、1週間程度痛み止め(任意)と抗生物質の投薬有

 

・切開術(レーザー使用)
レーザーで切開し溜まった粘液や膿を出す。針より確実に膿を出す。
処置後2回程度通院が必要。

 

手術
・造袋術(ぞうたいじゅつ)
溜まっている嚢胞を切開して、外陰部に縫い付けて強制的に穴をつくる
局所麻酔or全身麻酔が必要、外来でも出来るが入院を進められる場合もある
術後の通院が必要
(炎症具合で術後の通院、投薬が変わってくると思います。)

 

・摘出術
造袋術後に再度穴が塞がってしまったり、再発を繰り返す場合に行う。
再発がなくなるので、分泌機能がなくなるため性交障害がおきたり
雑菌が入りやすくなったりする
(片側だけ摘出だったら、まったくなくなるわけではないので、
そこまで深刻にならなくても良いそうです。)
入院、術後の通院が必要かと思われます。

紹介状

相も変わらずしこりが出来たまま、毎日通勤で自転車を使用し
忙しく仕事をこなしていた頃、しこりが大きくなっている事に気が付く
1ヶ月後にはピンポン玉程度の大きさに
(左側の小陰唇がありえないほど伸びきって、そこに溜まっている状態)
痛くはないけど、自転車に座るのに支障もでてきて
この大きさは流石に不味くない…?と思い始める。
旅行に行く予定もあったことから、万一これで炎症起こしたら不味い
そもそも一番最初の時でさえ、ここまで腫れていないと
どうにかならないかな精神を諦め、病院に行くことをようやく決意をする。


痛みがなかったため、通常予約でクリニックの予約をとり
炎症を起こしてない事、でも左側がかなりの大きさになってしまっている事を説明
痛くはないが大きいので、膿を抜いてほしい事を伝えると
様子を確認しましょうと検査台にのって、確認をして貰うと
思ってもみない事を言われる
「うーん…これはここじゃ対処できないな…」
いやいやいつも通り注射でざばっとどうぞ!
(実際は切るわけじゃないから、ざばっとはいかないけど)


大きすぎて、他の病気の可能性もある事
ここまでなると手術する可能性もあるのでと紹介状を出され
なるべく早めに病院行ってねと言われて、翌々日に紹介状を持って病院に行くことになった。
※病院によって対応が違うので、HPか電話で紹介状がある場合の受付方法を確認しましょう。
 場合によっては紹介状があっても予約が必要な場合もあります。